永久に(side:K)※キラアス:キラサイド~完結~

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アークエンジェルを降りて…どのくらいの月日が流れただろう…   ようやく訪れた平穏…戦いのない時代…   僕は久しぶりにアスランに会おうと連絡を取り地球へ向かった…   久しぶりの地球は穏やかで優しくて…小さな音も聞こえるほど静かで…   僕の肩に寄り添うように眠るアスランの寝息にドキドキと胸が高鳴る…   無防備すぎ……   海を見ながら話をしていて眠ってしまったアスランの肩を寒くないようにそっと抱く…   こんなに細かったっけ…?という疑問がわくほどその肩は華奢で…   自分がまた成長したなんてことはすっかり忘れていた…   いつの間にかアスランの背を追い抜くほどに……   「ん…」   ゆっくり瞼が開き綺麗な翡翠の瞳がこっちを見る…   「あ…アスラン…起きた?」   「キラ…?」   まだ寝ぼけているのか人の名を疑問系で呼び目を擦る 可愛すぎ……   そんな姿を見て軽く口づける   「なっ…」   翡翠の目が見開かれ慌てて周囲を見渡す 誰かに見られていないかと……可愛い…   「大丈夫…誰もいないから…」   たぶんと心の中で付け足し笑う…   アークエンジェルを降りるころ交わしたキスでアスランの気持ちが僕に向いていることを確かめていた…   でも… 久々に会うアスランは髪も少し伸びて益々綺麗になっているのに何処か可愛げで… 悪い虫でも付いていないと良いけど… と、かなり不安になる… 不意に顔を上げると夜風が冷たくて、アスランが風を引くといけないから帰ることを勧めるが… 何やら考え込んでいる様子…まぁ…そんなとこも可愛いけど… 「アスラン…?聞いてた?」 「ごめん…何?」 我に返ったように目線をあわす… 「やっぱり聞いてなかったね…?そろそろ冷えてきたから…ホテル戻ろうか?」 「そうだな」 僕の提案に頷くアスラン…僕が何を考えているかも知らず… アスランに手を差し伸べると嬉しそうに微笑み手を取ってくる… その笑顔が可愛くて… 「行こうか…」 僕もつられて微笑んだ…
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