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部屋に差し込む木漏れ日が愛しい人の寝顔を照らす…
隣で幸せそうな顔をして穏やかな寝息をたてる大切な人…
アスラン・ザラ…
僕はしばらくその寝顔にみとれていた…
「んっ……」
どのくらいたっただろう…翡翠の瞳がうっすらと開く…
「おはよう…アスラン」
「おはよう…」
キスをするとまだ冴えない顔で返事をする
「可愛い……」
シーツにくるまっただけの裸体は色っぽいくせに…寝ぼけて目を擦る姿は何とも言えず可愛くて…
そのギャップに小さく吹き出す
そんなことを考えていたら…正気に戻ったのか真っ赤になり布団に潜り込んでしまう…
「アスラン…出てきなよ……ねぇ…顔…見せて?」
からかうように言い布団をめくると頬を真っ赤にしたアスランがいて…
「そんな顔しないで…また襲いたくなる…」
そう告げると翡翠の瞳を見開いて…益々真っ赤になる
「ばかっ…そんなにしたら…死んじゃうから…//」
と軽く抵抗するアスランが可愛くて…
さっき捨てたはずの欲が…またあふれ出す
「…だから…その顔でその台詞は反則だって…///」
そう言って深く唇を重ねる…
「んんっ…キラ?」
不思議そうにみるアスランの白い身体を自分の方に引き寄せ、何度も身体を重ねた…
何度も抱き合い…キスをし…
はじめは恥ずかしがっていたアスランも最後にはキスを求めるようになっていた…
「ねぇ、アスランっ…いい加減に機嫌直してって…」
「…………💢」
初めてだったためか、目の前に横たわるアスランは力なんて入るわけもなく、結局肩車をして部屋をでる羽目になった。
本当はお姫様抱っこが良かったんだけど、力一杯否定されてしまった…
ちぇっ……
しばらく不機嫌そうに黙るアスランに足を止め声をかける…
ありったけの愛おしさをこめて…
「好きだよ…アスラン」
返事は返ってはこなかったけど、僕には真っ赤に頬を染めたアスランが見えた気がした。
そして両肩に残る重みをずっと守っていきたいと…いや…必ず守ってみせる……
そして願わずにはいられない…
どうか…この幸せが永久にと………
―end―
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