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気がつくと…目の前に広がるのは少し高めの天井………
あまりを見渡し殺風景な見慣れた自室であることを確認……………
するはずだった………
ベッドサイドに座りうつ伏せに寝ているシルバーの髪を見つけるまで…
それだけが今までと違い…
…
「……………イザーク…」
ふと名前を呼ぶと眉間に皺が寄る……
それだけでどうしようもなく切なくて…
涙が頬を伝う…………
嫌われていると再確認してしまう………
相手の眉間にくっきりと刻み込まれた不機嫌な皺
…名前すら呼ぶことを許されないのか………
俺の声が聞こえるだけできっとこの人は不機嫌になるだろう………
そんな俺に何故イザークがついているのか…
確か横にはディアッカも居たはず…
なのに何故…
頭の中がぐるぐる回っておかしくなりそうだった…あたりを見渡してもディアッカの姿はなくて………
相手を見つめると胸が高鳴る…
どうしようもなく好きで好きで…………
この気持ちの止め方を俺は知らない…
流れ落ちる涙を拭うこともせず真っ直ぐイザークを見ると愛しくて愛しくて
「イザーク………好き」
意識せずに素直に俺はそう呟いていた
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