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アレンとミルカ、それに観客達も目を開けられずにいると、徐々に光や熱気が収まっていき、やがてステージ上が見えるようになった。
すると、視界に飛び込んだのは…
丸太の様な腕があらぬ方向にポッキリと折れ曲がって泣き叫んでいるボブ君と、そのボブ君を心配そうに見守るラークだった。
ラークの瞳は紫からまた元の黒に戻っていた。
「ノォォォォ!!ミーのアームが明後日の方角向いてヤガリマスヨ~!」
ボブ君が悲痛な言葉を叫んでいると、我に返った主催者がラークに近寄り右手を掴むと上に勢いよく挙げて叫んだ。
「腕相撲一本勝負、ボブ君VSラーク君…
ボブ君の続行不能により勝者は、なんとラーク君だぁぁぁ!」
観客達は大歓声を挙げてラークコールが沸き起こった!
「キャァァ!ラーク君かっこいい!」
「ラーク君こっち向いて~!」
「いやぁぁん!付き合って~!」
オーガにたかだか人間が腕力で勝ったのだ!皆発狂するように騒いだ。特に女性が。
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