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すると老人は 、食事をしていた手を止めて 「ゴホン…」と咳払いすると 、おもむろにステッキを手に取り、テーブルをコンコンッと軽く叩きました。
すると、 ドンッ!と音と共に 突然どこから現れたのかテーブルの上をところ狭しと大小様々なモノが並びました。
王様と家来が突然の出来事に目を丸くして驚いていると
「これらが 神様からお預かりしてきた品々でございます。」
と両手を広げて言いました。
しかし、 テーブルに並べられたそれらは
綿が飛び出した熊のヌイグルミ、蓋をしてある空き瓶 、そして 壊れた腕輪等々、 到底神様からの贈り物とは 思えない見るからに使えないガラクタばかりでした。
それを見た王様は戸惑った様子で失礼とは思いながらも老人に尋ねました。
「 こちらが…神様からの贈り物…ですか?」
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