ACT 3

9/10
前へ
/108ページ
次へ
 スーツ姿の小学生が睨みつけてくる。 「真理…。未だにわかってないんじゃないのか?」 「え? 何を」 「…俺、お前の頭ン中の思考を読んで、会話してんだけど…?」  一瞬の空白。 「え?」 「ん?」 「ええっ?!」 「…遅いっ」 「ウソでしょー?! こっそり悪態ついてたのも、全部?!!」 「…お前、俺の姿見て”もう夜か”って思っただろ。それに対して”失礼な奴だな”って言ったんだって」 「ああっ、そういえばそーかもっ?! 私、口にしてないもんね?! ……えーーーっっ」 「…うっさい、真理」  心底、迷惑そうな顔を見せる。
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加