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東の繁華街の路地裏、僕は特に意味もなくそこをブラついていた。
食べ物の良い香りとゴミの臭いが混ざったようなこの空気、僕は嫌いじゃない。
『ちょっとぉ?ショウ?どこ向かってんのー』
背負ったスクールバック(別に学生であるわけではなく、ただの長方形で紺色のバックだ)の中から白猫が顔を出して僕の肩を可愛らしい前足でポンポン、ポンポンと叩く。
……しつこいなぁ
「もー…何処でもいーでしょー?『リン』」
『何処でも良いってことないだろー!
夕方おやっさんのとこ仕事しに行くの忘れてないだろうなー?』
「あ、忘れてた
そういえばそうだったね。」
『ショウ!!』
この白猫…リンは本当に生きてる猫ではない、オールメイトと言う機械だ
通信手段やインターネット上の情報やらまで管理出来るハイテクペットだ。
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