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「すごいなぁ~、旨そうだ」
山越は嬉しそうな声をあげた。
「温め直しますね」
「いや良いよ~。もう腹ペコ…。すぐに食べたいからこのままでじゅうぶん」
さぁ~座ろう。と優をエスコートして席に座らせた。
「さぁ~パスタに合う飲み物ってな~んだ?」
優は軽く座り直してキッチンに向かう山越を目で追った。
「パスタに合うのはワイン?それともビールかな?」
山越はニコニコしながら振り向くと、
「正解、ワインを買ってきたよ~それからチーズに生ハム…あとは柿ピーにスルメ」
テープルにワインを置いてもう一度キッチンに戻り適当な皿にチーズと生ハムを盛り付けた。
「最後のはただのつまみじゃん」
チョイスが店長らしいと、優は呆れながら笑った。
「これを買ってたから帰りが少し遅くなっちゃたんだ…。焦ってたせいか柿ピーがかごに入ってた」
そう言って笑いながらワインのコルクを器用にあける。
「はいはい…」
ワイングラスがないから普通のグラスにワインを注いでもらった。
「じゃあ頂こうか」
向かいに座った山越がニコッと笑う。
優は「いただきます」と小さく呟いてさっそくワインに口をつけた。
甘くフルーティーな香りだけどしっかりとし辛口の白ワインだ。
あまりワインは飲み慣れてないけれど、これなら飲めると思った。
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