2/23
1242人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
私の父は、ギャンブラーだった… 仕事は、新聞の拡張員。 営業の成績は、かなりのもので 1日働けば、軽く5~6万は稼ぐ。 2、3日働いて お金を、どんと持ってくる。 残ったお金で 三日三晩、寝ずに麻雀をして、 お金が底をつくと一週間程、家でゴロゴロ。 そんな生活を、繰り返していた。 でも、お気楽ギャンブラーには、残念ながら 一つ、最大の欠点があった。 彼は、麻雀が弱い… 弱い上に、後先考えない。 祖父が残した、権利書を担保に、借りたお金で 大負けして 夜逃げ。 努めていた、新聞屋から金を借りて、大負けして 又、夜逃げ… サラ金の取り立ても、日常茶飯事…… そんな父に、振り回されながら 私と兄は、転校を繰り返していた。
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!