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笑顔を返した私に、女の子は安心して
また、ペラペラと喋りだした。
折り紙を出して
随分長い間、悩んでから
ピンクの折り紙を、秋子にくれた。
「みさとはね、ピンクが大好きなの!
でも…
お姉ちゃんが、元気になれるように
特別に、ピンクの折り紙あげるね!」
秋子は笑って、折り紙を受け取った。
典明との子供が、欲しかったあの頃を、秋子は思い出していた。
「みさと~~!」
窓の外から
女の声がした…
「あっ!ママだ!」
窓から、みさとちゃんは顔を出した。
【この子は、私の子供…
典明と私の子供…
だから…
誰にも渡さない!!!】
秋子は 体が震えるのがわかった
そして家が揺れた…
「地震だ!!!」
みさとちゃんが叫んだ
「ママ~~~!
地震だよぉ~!!!!
ママ~~!」
みさとちゃんは、泣き出しそうになりながら、
秋子に言った。
「こんなに近くにいるのに、
なんでみさとの声、ママに聞こえないんだろう?」
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