ⅩⅠ

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『お姉ちゃん…痛いよ…』 少しだけ、泣き止んだみさとちゃんが、私を見上げて言った。 『なんで泣いてるの?』 今まで、泣いていたのはみさとちゃんの方だったのに みさとちゃんは、立ち上がって また秋子を抱きしめた 背中を、ぽんぽんと 優しく叩きながら言った。 『大丈夫だよ!泣かないで大丈夫!』 秋子はまた、みさとちゃんを抱きしめて泣いた
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