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目的の場所に着き、手袋をはめ買った物を手にすると、周りに人気が無いのを確認し...
私はそれに向かって一気に突き刺しました
そぅ...私が来た場所、それは...りょうの工場でした
朝、りょうは工場へ自分の車を置いて会社の車に乗り換えて現場へ行くのを知っていたので
私は百均で大き目のハサミを購入し、工場まで来て
りょうのタイヤをパンクさせに来たんです
ホント...卑怯極まりない最低な事をしていると分かっていたけど
どうしても気持ちが収まらなくて...私はまたしても
その怒りを晴らすべく、りょうのタイヤをパンクさせたんです
しかも今回は、以前私がパンクさせたタイヤと同じ
後ろの左側と、前の右側の2本に突き刺しました
まだ交換して間がないのは分かってたから、敢えて同じ場所にしました
タイヤにハサミを突き刺した瞬間...前と同じく、凄い勢いで空気が抜けて行きました
それを確認すると、私は工場を後にしました
帰りの車の中で私は、気でも触れたかの様にひたすら、大声で笑ってました
そして思いました...『あんな奴、死ねばいいのに』と...とても強く強く思いました
それと同時に思いました
私も、りょうに負けず劣らずの...最低の人間なんだと...
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