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「ひかるぅもう寝たんかいな?」
庄助は、妙子の耳元で囁くようにそう訊ねた。
妙子の耳元に届くその声は、どことなく弱々しく、それに自分を愛撫する手や舌は気でも抜けたようだった。
「昼間ぁ走りまわっちょったから……今は夢んなかょ……」
むずがるようにそう応えてはいたが。
「……………そないかぁ」
庄助はやっと話す機会を得たと思った。
妙子のほうも何か話しがあるのか、愛撫する庄助の手を握ると止めた。
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