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「ん、どないしたんや?」
妙子は仰け反るようにして背丈のある庄助を見た。
「庄助さん、あんたに何かあったとね?こんどの休み変じゃったよ」
庄助はドキリとして身を引いた。
妙子はやおらに身体をよじりながら這い上がると、更に訊いた。
「庄助さん、あんたのことは何も探らん約束じゃったけんども、今度の休みだけは、ほんまに何か変じゃった。
あたしには良く分かるとょ。
あんたの息苦しさがあたしに伝わってくるとょ、庄助さん」
庄助は、握られた手を優しく解いてまた話す機会をまた失った。
と、思った。
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