プロローグ……あると思ったのか?

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さて、情報を整理しよう。 私の名前は? 間藤弘和(まとう ひろかず) 性別は? ……男だ。 余談だがこの瞬間に下半身を確認したのは言うまでもない。 状況把握に戻ろう。 年齢は? 24であった……なぜ過去形か?このよくわからない部屋の鏡で見たら小学生1年生くらいの時のショタショタな私の姿が写っていたのである。 さて、この段階で気がついたのことはどうやら"若返り"というものをしたらしい。 そして、この部屋。 めっちゃ和風なのである。 鏡あるのだが……あれだ武家屋敷というやつだ、しょうじを開ければそこには広いお庭…………わお。 そして、庭を囲む屏の隣には同じくらいご立派なお屋敷…………開いた口が塞がらないとはまさに今の私の状態のことであろう。 …………とりあえずだ。 頭の痛い状況であることには変わりはない。 『若返り』、『知らない立派なお屋敷』……そしてーー ーー『何も置かれてなかった筈の木製のテーブルにある手紙らしきもの』と『お高そうな万年筆』が置かれていたのであった。
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