第一月 ここから始まる物語

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バス停まではまっすぐ行ってすぐの曲がり角を右に曲がれば着く カバンの中身がガチャガチャと音を立てるのも気にかけず全力疾走。 このペースで走り抜ければ間に合う筈だ。 でも王道的な展開だとこういう曲がり角で転校生の女の子が同じく全力疾走してきて、二人とも危ない!って思った時には大激突。その後教室入って"お前は朝の!""あなたは朝の!"的な展開があるよね~ 俺は実はそんな王道ラブコメに憧れてたりするんだが、まあそんなうまい話あるわけ… ???「危ないっ!!」 凛「!?」 場所は曲がり角。俺はその王道ラブコメに遭遇してしまっ… 祐二「痛っつつ……怪我は無いか凛?」 凛「何だよお前かよ」 一瞬で状況を把握。目の前に居るのは可愛い転校生の女の子などでは無く、俺の幼馴染みであり親友である"山吹 祐二"であった 畜生、要らぬ期待を持っちまったじゃねぇか 祐二「おいおい、人にぶつかっておいて"何だよお前かよ"とはご挨拶だな」 凛「要らぬ期待を持たせたお前が悪い。運命の出会い!?って少しでも思っちまった自分が恥ずかしいわ」 祐二「……はあ?またわけ分からん事を口走るなお前は。」 凛「こっちの話だよ、それよりおはよう祐二。悪かった、怪我無いか?」 祐二「それは俺が聞いてるんだが…まあいいだろう、俺は大丈夫だ」
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