第一月 ここから始まる物語

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???「おは~、二人がこんな時間に徒歩通学とか珍しくね~?」 ……振り返ると茶髪の巻き髪に大胆にも胸元がギリギリまで見える位に開け放たれたYシャツ、太ももをちらつかせてもう少しで幸運の布が見えそうな程のミニスカート、その可愛らしい顔は化粧によってより艶やかに見える いわゆる"ギャル"と呼ばれる存在が軽く欠伸をしながらこちらに手を振ってきていた 凛「おはよう伊織、相変わらず眠たそうな顔してるな~」 伊織「おは~凛、まあアタシ朝はまじで弱いかんね~」 祐二「というか伊織、お前は堂々と遅刻か?」 伊織「そんなわけ無いじゃ~ん、美穂がアタシの出欠代返してくれるからアタシは遅刻じゃないよ~」 あー…伊織らしいなw 彼女……"笠井 伊織"とも長い付き合いになるな 伊織はこの見た目でこの喋り方だから誤解されやすいけど、芯の通ったやつで実は物凄く頼りになる。 何せそこらの男どもとは比べようの無いくらい男らしい 昔から負けん気は人一倍も二倍も三倍も強く卑怯な事を心底嫌うタイプ。 こういうのなんつーの?姉御萌え?いや萌えねーよ、怒ると鬼の如し威圧感だし(笑) そういや中学生の時この人陰でこそこそ苛めやってた男子生徒病院送りにしてたな……恐怖だ。 伊織「ねぇ凛、今何か失礼な事を考えてなかった~?」 凛「滅相もございません姉御、世界平和について考えてただけでさぁ!」 伊織「はぁ~?世界平和ぁ~?あんたそういうタイプだったっけ~?」 凛「つい今さっき、ラブアンドゥピィスの神様が舞い降りたんです!!」 祐二「……かなり無理があるな」 伊織「……まぁど~でもいいけど~」
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