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俺は葉山夏生(ハヤマナツキ)
冒頭から言わせてもらうが、俺はツイてない!
何がと聞かれれば何もかもと胸を張って言える!
先ずは【夏生】という名前だ!
まぁ、男でも女でも支障のない名前で、自分で言うのもアレだけど、名前同様見た目も可愛かった。幼少の頃から女の子と間違われ、ロリコン変態の格好の的。
変質者に路地に連れ込まれるが、運良く助けられ難を逃れたのなんて数えきれない。
そして小学生に上がり、靴裏にガムが引っ付くのは日常茶飯事。週一で犬のフンを踏み、無事にやり過ごしたかと思えば鳥にフンを落とされる。運動会は毎年のように怪我をし、遠足に行けば必ずといって良いほど蜂に追われ、風邪を引けば必ず肺炎一歩手前。
一番悔やまれたのは楽しみにしていた修学旅行の数日前から咳が酷く、病院に行ったら結核だと診断され、修学旅行はもちろん行ける訳もなく三ヶ月間隔離生活。
中でも、大学入試の当日、緊張MAXで受付の列に並んだ際受験票がないのには本当に焦った。がしかし、どうやら校内で落としたらしく見ず知らずの親切な人が受付に届けてくれ、試験さえ受けれないという難を逃れた俺だったが、精神的なダメージと極度の緊張から本領を発揮出来ずテストはボロボロ。
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