葉山夏生

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          「やっぱり一緒に行こうか?あんた一人で本当に大丈夫なの?」 そう言い、玄関先で心配そうな顔をしているのは母さん。 俺の不運の一部始終をしる母さんが心配するのはもっともで‥ 「母さん、俺ももう子供じゃないんだし大丈夫だって、荷物も大してないし向こうについたらちゃんと連絡すっから」 「そぉ?これからは何でも自分でやらなきゃなんないんだし‥ま、頑張んなさい!」 そう言ってバンバンと肩を叩き送り出してくれた。 澄み渡った空を仰ぎ新たな人生の第一歩を踏み出す俺の気持ちは空と同じくらい清々しい。 「行ってきます!」 .
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