歌姫の休暇事情

5/6
前へ
/105ページ
次へ
キルシュ・ルターナ 10歳 前世持ち そんな彼女、キルシュなら応援ソ ングくらい書けそうだが、書けな いらしい。と、言うのも筆が進ま なくなるのだとか。 「前に子供番組の歌にかき氷の歌 が抜擢された時はまぐれだと思っ た」 「あれって、完璧にただのかき氷 の作り方の歌だよな」 ハブメルが呆れた声を出した。 「そう 氷を入れて回しましょっ♪ 氷は氷はサラサラリ~♪ って、やつだけど…完璧に趣味で 作ったのにね」 キルシュが小さく笑った。 本当に趣味で作ったらしい。 その歌は今でも魔界で度々流れて いたり、また、夏に屋台で流れる ため、知って歌う子供は数多くい る。 「趣味でラブソング以外は無理か ?」 「難しいこと言うねハブメルは」 キルシュがムスッとした顔で言っ た。
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加