歌姫の時間事情

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『今に始まった話しじゃない… 異端児の力が異常なのは。 わかれや麒麟がよー』 「悪かったな、俺はキルリと違っ て頭が悪いんだよ六月」 ハブメルが答えれば六月は高笑い したのち、新たに切り出した。 『見たぜ、町のいたる場所でキル シュのポスター。 見るヤツが見たらわかるな…キル リ・ルーチェだとよ』 「はっ…いないぜ そんな奴は…もう俺達以外な」 そう言いながらハブメルは受話器 を置いた。 そう、わかるわけがない。 誰も…きっと。
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