歌姫の予定事情

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未来。 そう、未来だ。 とある豪勢な楽屋で少女は息を吐 いた。 「ずいぶん人気だね キルシュ いや、キルリ上官」 「イヤだな…まさか歌姫になると は思わなかったよ」 名を呼ばれたキルリ否、キルシュ が苦笑しながらミュウに言った。 キルシュの隣にいたハブメルは頭 を掻きながら全く変わらない態度 でキルシュに告げた。 「歌の時間だ スタンバイしてこい…キルリ」 その掛け声にキルシュは立ち上が り、衣装を翻して出ていったのを 2人は見ながら言った。 「高嶺の花ってので肝心な人に避 けられなきゃいいが」 「同感」
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