歌姫の予定事情

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「のんびりしたいな…」 「何時もカラコンに黒いヅラつけ て舞台にいるんだから素で出掛け たら良くないか?」 「ミュウも行くよ?上官」 2人の提案にキルシュは頷くも、 困った顔をした。 「休み…ほしいな」 問題1 休みがない。 普段、仕事に追われているキルシ ュには休みが全くなかった。 「休みもらえたら田舎に行ってみ たいな…都会とはまた違うね」 キルシュが伸びをしながら言えば ハブメルは呆れた様に言った。 「探し人はどうすんだ」 「それも兼ねてだよ」 キルシュは笑顔を浮かべて言った 。 「今世の私は氷鼬ではあるけど、 体は鵺だからね… 夜も探せるよ」 「闇に鵺だからな… 気をつけろよ…キルリ 鵺の中であんたは異端 髪は真っ白だし、目も紫 アンタをどうにかしたい奴は沢山 いるんだからな」 ハブメルの言葉は事実だ。 キルシュは鵺では珍しい、白で生 まれた。そのため、嫌われている 。酷く毛嫌いされ、そんな所を1 人で出てきてミュウの所に行き、 ミュウを引き連れ、ハブメルを魔 学から引っ張って来たのだ。 ある意味でドン引きしたハブメル は正常と言えた。
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