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梓弦
「鈴ちゃ~ん、お邪魔するよー」
小鈴
「なんだ、梓弦さんじゃない」
梓弦
「いきなりなんだとは心外だね。で、借りてた妖魔本を返しに来たんだけど」
小鈴
「今確認するわ……。これで全部ね、しかしよく借りる気になったわね。阿求でさえ資料でしか借りる気にならないのに」
梓弦
「まぁ私には能力で地球史を検索できるからそれで読み方を勉強したよ。……と言っても、概要が理解出来たぐらいだけど」
小鈴
「十分過ぎるわよ……。あぁ、そう言えば梓弦さんに聞きたいことがあるんだけどちょっといいかしら?」
梓弦
「私にできる範囲でなら協力するよ」
小鈴
「ありがとう。……それでこの本なんだけど、鬼が妖怪退治する話って知ってる?貴女の立場上、色んな妖怪と出会うから何か知ってると思ったのよ」
梓弦
「……一つ思い当たることがあるんだけど、その妖怪って『魔化魍』と呼ばれてなかった?」
小鈴
「なんで分かるの?」
梓弦
「それなら私じゃなくても知ってる人は複数いるよ。教えてあげるよ、その鬼のことを」
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