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輝夜「ねぇ映介、貴方のそのスーツケース、一体何が入ってるの?」
映介「……気になるのか?」
輝夜「ならその中身を言い当ててあげましょうか?ズバリ、カイザギアでしょ!」
映介「……どうして分かった」
輝夜「ウチの兎が言っていたのよ、黒い装甲に黄色の十字の仮面ライダーが人里にいたって。その能力や危険性は十二分に知っているから、変身して見せなくてもいいわよ」
映介「………」
カイザギアの基盤、カイザドライバーは『呪われたベルト』とも呼ばれ、変身者は誰でも十全にその能力を使える代わりに、不適合者は変身解除後全身が灰になって死ぬ。
それを分かっていたからだろうか、蓬莱山はその後コレについて詮索をしようとはしなかった。
輝夜「そろそろ永琳が心配しているようだから戻るわね。バイバイ映介、また今度お話しましょう?」
映介「………」
蓬莱山にあの着物は少し大きいのか、手ではなく袖をこちらに振って去っていく。その様子を眺めてから、俺は再び空を見上げた。
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