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「それがさ~昨日やってたニュースで、埼玉県に住んでる男性が行方不明になったって言う事件なんだけど。消えかたが変なんだ」
「消えかたが変って??」
「私も気になる~」
深く息を吸い込む真斗。
「その男性のパソコンが開いたまま男性は消えてたらしいんだ。気になったからそのあとに調べてみたら、パソコンの画面にはこう表示されてたらしい。」
なんか嫌~な胸騒ぎがするな~。今日の朝といい、どうしたんだろう。
「『お前は神を殺せなかった』って。その言葉の意味はまだわかってないんだそうだけど。俺なんとなくGOD☆BREAKに関係してる気がして」
寝転んでた香緒里が起き上がる。
「そんなの考え過ぎだって♪じゃあ何?その男性はゲームの中に吸い込まれたって言うの??無い無い無い♪」
「香緒里の言う通りだ。そもそもGOD☆BREAKとの関係性だって無いんだからさ」
3人の間に僅かな沈黙が訪れる。まるでその部屋だけ、時間が止まったかのように。
その沈黙を破ったのは、神哉だった。
「そんな事よりそろそろログインしようぜ」
胸騒ぎは止まることなく、心臓は通常より速く波打っていた。
刻一刻と迫るその瞬間に反応するように。
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