新章 ―fast to first―

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見上げると、そこには空のてっぺんに居座る太陽がそこにあった とっととこの記事を書き終えてしまおう 一年中サウナのような気候のこの国はどうも合わない ここは赤道直下のオーラシア諸島。昔、ここでは歴史に埋もれた戦争があった その真相を探るべく、私はここにいる 「よろしくお願いしますね」 私は追っている。lightning voltと呼ばれ、この国を救った戦士たちを 貧乏、不況、病気、そして、戦争 まことに生きることが難しかった時代。彼らはそんな時代を見て、戦った 「そんな難しくないよ。常に私たちは生と死、表裏一体の世界に居た。他人より多くの街や風景、人を見てきただけ」 彼女はそう言った 「これ、彼らも見るかな?」 「見せます」 「じゃあ、この言葉も書いて」 「はい?」 「"あの日は冷たい雨が降ってたね"」
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