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「あんた……何歳よ……」
呆れ混じりに撫胸は溜め息を吐いた。赤松は眉をひそめた。
「別にいいだろうが。それより本題だ。俺とクラスの奴らで『コックリさん』をやってたんだよ。俺を含めて7人で」
『コックリさん』とは、身近な道具で行える交霊術の一種だ。だが、その分危険も多い。
「そんなものよくやろうなんて思ったわね。何? 恋愛相談でもしようと思った?」
ニヤニヤしながら詰め寄る撫胸を鬱陶しそうに赤松が両手で追い払う。
「頼むから本題からズレないでくれよ……。問題なのはその後」
言いながら、赤松は持ってきたリュックサックの中から薄いクリアファイルを取り出した。透明なクリアファイルには五十音の書かれた紙と6枚の写真が入っていた。
「これは?」
「実際に使ってた紙と」
それからテーブルの上に並べられた6枚の写真を均等に眺め、
「『コックリさん』にやられた被害者6人……俺と一緒に『コックリさん』をやったダチだよ……」
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