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アカマツ コウヤ
依頼人、赤松孝哉は赤髪の少年だった。通っている高校は有名な進学校だったようなのだが、よくある話で、勉強についていけなくなった赤松は現在グレているとのことだった。
「いくら名字が『赤松』だからって髪の毛は染めなくていいんじゃない?」
「茶化すんじゃねえ」
低い声で話を遮る。
「依頼の内容は分かってんだろ。報酬も前払いで振り込んでる」
「OK♪ 依頼内容は、影武者……だったっけ?」
そうだよ、と怯えた様子で赤松が頷く。
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