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「何か命でも狙われてんの?」
「それはあんたには関係無い。別に死ねって言ってんじゃねえ。自分が危ないって思ったら撃退すればいいんだ」
『出来るだろ?』、と赤松は訊く。当然、とばかりに撫胸は頷いた。
「じゃあ、ここからは必要な手順よ。……今のあんたが陥っている状況の経緯」
「…………」
「何かやましいことでも?」
「……コックリさん……」
「は?」
聞き返してしまったのは、別に赤松が何を言っているのかが分からなかったわけではない。むしろ、そっち側に属する撫胸にとっては珍しい単語でもなかった。彼女が驚いているのだとしたら、その原因は、
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