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くだらねぇ……
誰に訴えるわけでもない、消え入りそうで小さな呟きがどこからか漏れ出る。ずっとこの霞んだ視界と擦りきれそうな意識の狭間で、どうしてこの呟きだけが壊れたテープレコーダーよろしく繰り返し繰り返し響いてくるんだろう。ぼんやりとうっすら降り積もる気だるさの中を、泳ぐように掻き分けてフラフラと力なく扉を開ける。
生ける屍ってのはきっとこういうのを言うんだろう……。訳もなく襲ってくる孤独も涙も急激な怒りもない。喜びがないのだから悲しみもない。ないものずくしで、けれども自分という存在はまだこの世にある滑稽さ。置いていかれたような、言い様のない感情……。
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