空から降ってきた天女

8/60
前へ
/630ページ
次へ
土方歳三は俯いて肩を震わせているんだけど! 怒った? まさか怒った? 「お前……。」 沖田総司は肩を揺らして必死に笑いこらえてる。 近藤勇は話に付いて来てない様子。 「あ!あとですね………。」 「わ、わ、わかた。信じるぞ。信じる。 だっから二度と今のは言わないでクダサイ。」 あとはとか言ったけど本当は知りません! ごめんなさい! 「未来から来たって、何しにここに来たんですか?」 やっと笑いが引っ込んだのか話しを戻した沖田総司。 そうそれなんだよ。 私が知りたいくらいだよ。 「おーい。」 「よくわかんないですよねー。」 キョトンとした表情の三人。 沖田総司が可愛く見える。 「いや、本当に分かんないです。 でも刺されて死んだんですよ。」 …………多分。 死んだとは思いたくないけど! 私此処で生きてるし! 「悪い。意味がわからないんだが。」 私も意味わかんないよ! 私が覚えてる限りのことを話すと三人が頭を抱えて考え込む。 「えと、ごめん。 キミ、名前なんて言うの?」 考えるのに飽きたのか沖田総司が首をかしげながら尋ねてきた。 「あ、宮浦なのはといいます。」 「なのはって言うんだ。 いい名前だね。」 ニッコリと笑ってみせた沖田総司が可愛い! 可愛いんですけど! 何キャラですか!? 弟系キャラですか!? 「ゴホン。なのはくん。 住む場所ないだろう。」 「ないです!」 「そうか、だったらここに住めばいい!」 思わぬ提案。 めっちゃ嬉しいんですけど! 住む場所できた! やっほい! 「はっ? お、おい近藤さん! こいつは女だぞ! こんな男所帯に女ひとりなんて…!」 …………土方歳三め。 「私、此処に住むんで!」 「お前、本気で言ってるのか?」 「え、はい。」 住みたい。ただの好奇心だ。 けど、なにかわかる気がする。 この時代にこの新選組の元に タイムスリップした理由が……。 まぁ、好奇心もありますけど。 本当は住む場所探さなくてやっほい!ってだけです。
/630ページ

最初のコメントを投稿しよう!

732人が本棚に入れています
本棚に追加