空から降ってきた天女

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目の前にはなんとも美味しそうな焼き魚。 そして白米に味噌汁。そして沢庵。 そういえば土方歳三は沢庵が好きなんだっけなぁ。 でもまさかTさんの無駄な話しが役に立つとは思わなかったよ。 Tさんが話してなければ今頃スパッと刀で斬られてるか外にポイされてたと思う。 Tさん心から有難う。 Tさん万歳! 焼き魚を食べながら心の中でTさん万歳! 「なに、なのはちゃん。 食べないの?」 見知らぬ男………。 っていうより声聞いたことある気がする。 んー、どこで聞いたっけ。 あ、わかった! さっきの間抜けな声の人だ! 「なのはちゃん? 食べないの?」 「………。 食べますよ?」 なんかこんなやり取り前にもあった気が……。 嫌な予感するんでけど。 慌てて自分の前にあるお膳を両腕で守る。 だ、だってこのままだとまた私の晩飯が……!! 「お、おいおいなのはちゃん。 どうしたんだよ、急に。」 またまた見知らぬ男が一人。 お前も私の晩飯を狙う者か! 「ちょっと佐之さん、新八さん。 僕のをいじめないでください。」 「はぁ?」 いや庇ってくれたのは嬉しいですよ、隊長? けど、物扱いですか私。 「いや、総司……。 お前のもんじゃねえだろ?」 すかさず新八さんと呼ばれた人物が反論する。 「何言ってるの、新八さん。 これは僕が抱きとめたんですよ? 酔っ払ってた野郎共に言われたくありませんね。」
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