空から降ってきた天女

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ぐはっ。 毒舌じゃないですか、隊長。 私って隊長に助けられたんだ。 空から降ってきたって凄いよね。 天使みたいじゃね? 「確かに俺は覚えてないぜ!」 いやいや開き直ってドヤ顔しないで。 三人のマシンガントークを見ながら食べていたら残り沢庵だけとなった私。 暇なのでこの3人のやり取りを見ていると。 「おい。」 「へ?」 何か乗ってる。 何か頭が重いんですけど、副長。 「それ、食わないのか?」 言いながら私の頭に置いた腕をどけながら言う土方さん。 「どれですか?」 「い、いや、その。 た、沢庵……。」 いやいや食べますから。 いくら土方さんが沢庵好きと言っても私も好きですから! 「た、た、食べますけど……。」 「そうなのか……。」 そんなシュンとした顔しないで! 子犬みたいに見えるから! 耳が垂れ下がっててさっきまで振ってたしっぽまで垂れ下がってるように錯覚するから! 「あははははははははは!」 不意に聞こえた笑い声。 すっごい楽しそうに笑ってる。 「総司、何をそんなに笑ってんだよ。」 「ははは……っ。 沢庵好きなんですか? そんなに好きならあげましょうか?」 意外と優しい………? でも私に沖田様と呼ばせようとした人だぞ。 隊長はきっとドSだ。 間違いない。
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