空から降ってきた天女

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「はぁ?知らねえに決まってんだろ。 早く答えろよ。斬るぞ。」 「と、歳! だから女子に刀を向けては…」 私のこと知らない人いたんだ………。 あれだけ4ちゃんねるで叩かれたのに。 あれ、なんか悲しくなってきた。 目から何かが………。 出ませんでしたぁああぁあぁ! 「コ、コスプレが趣味なんですか………?」 何故か私を殺そうとしている人間に尋ねる。 「こ、こすぷれ…?」 「こすぷれってなんだよ。」 「知らないなぁ。」 時代遅れなのか? あ、記憶喪失して自分を武士だと思ってる可哀想な人たちなのかな? 「あの……、頭大丈夫ですか?」 「そっくりそのままお前に返す。」 返されちゃったぁああぁぁ!! 「ま、まぁ二人共落ち着きなさい。 お嬢さんの名前はなんていうのですか?」 優しそうなおじさん。 そこにいる恐ろしい人間とは違いとってもいい人! 世の中こういう人で溢れ変えればいいんだ!! 「宮浦なのはと言います。」 「ほう……。 苗字があるなら武士の家の子か。」 あれ、武士? 私って武士だっけ? いいえ、違います。 平和な平成を生きているゆとりです。 「ゆとりです。」 「はぁ? てめえ何言ってんだよ。」 ゆとりって武士とかそういう存在? 普通に人間って答えればよかった? 余計殺されそうになるわ。
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