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「おいッ昶!待てよ!!」
「悠斗が遅いんだろ??」
俺の名前は甘夏 昶。今年の春、普通の高校に入学してきたばかりだ。
「遅いッて-俺雪嫌いだから!!」
と、悠斗がゆっくり雪の上を歩いている。
悠斗とは…荒瀬 悠斗。小学校からの腐れ縁。あれ…保育所も一緒だったかな。
んまあ悠斗とは凄く仲がいい。
「俺も雪なんて嫌いだよ!だから早く帰りたいんだ!」
俺がそういうと
顔面に雪が当たった。
「やーい!!当たってやんのー!!」
悠斗がガキのようにはしゃいでいる。
正直俺は当てられて悔しかった。だから
投げかえしてやったんだ。
「痛ッ!!昶やめろよ-!」
「うっせぇ!!悠斗からやってきたんだろ!!」
「でも~!!」
などと言葉を返しつつ、雪玉も投げ合いしている。
「楽しそうね」
と1人の少女が言ったんだ。
忘れもしない一言。
これが俺と雪菜の出会いだった。
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