出会い

2/4
前へ
/232ページ
次へ
「おいッ昶!待てよ!!」 「悠斗が遅いんだろ??」 俺の名前は甘夏 昶。今年の春、普通の高校に入学してきたばかりだ。 「遅いッて-俺雪嫌いだから!!」 と、悠斗がゆっくり雪の上を歩いている。 悠斗とは…荒瀬 悠斗。小学校からの腐れ縁。あれ…保育所も一緒だったかな。 んまあ悠斗とは凄く仲がいい。 「俺も雪なんて嫌いだよ!だから早く帰りたいんだ!」 俺がそういうと 顔面に雪が当たった。 「やーい!!当たってやんのー!!」 悠斗がガキのようにはしゃいでいる。 正直俺は当てられて悔しかった。だから 投げかえしてやったんだ。 「痛ッ!!昶やめろよ-!」 「うっせぇ!!悠斗からやってきたんだろ!!」 「でも~!!」 などと言葉を返しつつ、雪玉も投げ合いしている。 「楽しそうね」 と1人の少女が言ったんだ。 忘れもしない一言。 これが俺と雪菜の出会いだった。  
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!

605人が本棚に入れています
本棚に追加