はじまり

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男「おお、こんなとこにいたんだね、それでどうだった?」 少女「お父様、ターゲットは確かに我が組織と敵対する組に情報を流していました。これが証拠の記録です」 少女はお父様と呼んだ男にメモリスティックを手渡した 父「お前は本当にいい仕事をしてくれる。私も母さんも鼻が高い。だが・・・本当にこれで終わりにするのか?」 少女「はい・・・総帥もこれが終わったら自由にしろと仰ってくださいました」 そう言った少女は父親に背を向けいつの間にか雲から顔を出した月を見上げた 父「そうか・・・お前は自由を選ぶのだな・・・」 カチャ 父親は少女に銃口を向け引き金を引いた パシュン!! サイレンサーを付けていた銃から発射した銃弾は少女の左肩を貫く 少女「お・・父様・・・?」 少女は振り返り父親の方を向いた 父「総帥からの指令だ・・・お前が自由を選ぶなら消せと。お前の力がもし他の組織に渡ったら脅威になるからな。お前ほどの力を持った者を手放すなら消してしまえということだ。私たちの為に力を使わないならお前は必要ない」 少女「お父・・様も私の力・・だけが必要だったの・・ですか?」 少女は顔を顰めながら父親に聞く。この痛みが銃弾による痛みなのか信じていた家族に裏切られた心の痛みなのか少女にはわからない 父「力を使わないならお前はいらない。」 冷たくそう言い放つと2発目の銃弾が少女を貫いた 少女はそのまま高層ビルから落ちていく 少女「数えきれないほど人を殺めたものの末路か・・・」 少女はそのまま抗うことなく闇へ落ちて行った
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