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飛鳥「私は氷川飛鳥といいます。」
そう簡単に自己紹介すると前に座ってる三人も自己紹介をはじめた
?「私はここの局長をしている近藤だ」
中央に座ってる人物、どちらかというと強面でがっしりした体格。ニコニコと飛鳥をみている
?「私は副長を務めている山南です」
左側に座ってる人物、メガネをかけていて色白、とても優しい印象を与える。仏の山南と呼ばれることになんとなく納得してしまう
?「・・・土方だ」
最後に右側の人物・・・切れ長で鋭い目つき、美形だが沖田と違い男らしい印象
全員の自己紹介が終わった途端に土方が飛鳥に問いかける
土方「お前は何者だ?間者じゃないだろうな?」
飛鳥「私は氷川飛鳥、それ以外の何者でもありません。それに私は間者ではありません」
土方「では異人か?お前の着物はみたことがねえ、どこから来た」
飛鳥「私は生粋の日本人です。この着物はドレスと言います。私がいた場所では改まった場所に出るとき女性はこういう格好をします」
土方から視線を外すことなく淡々と質問に答えていく飛鳥に部屋の中にいる4人は驚いていた
普通の女子なら壬生浪士と聞いただけで青くなり目を合わせないようにするのが一般的なのだ
人切り集団と呼ばれているのだから・・・
山南「出身はどこなんだい?それに・・・君からは血の匂いがする。怪我をしてるようには見え
ないね?そのどれす?と言うものに付いてる血はいったい誰のかな?」
山南は微笑みながら飛鳥に聞く・・その眼は笑ってはいない真意を見極めようとする目
ここで初めて飛鳥は目を伏せた
飛鳥「これから私がお話しすることを信じていただけますか?自分でもどうしてこうなってしまったのかわからないのです・・・」
飛鳥は全てを話そうと決めた。元の時代に戻ることができるかもわからない、戻ったとしても
組織に、父親に生きていることが知られればまた狙われる・・・
悲しげな瞳で3人に視線を送る
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