■出会い■

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■出会い■

‐‐ 俺は夕焼けの景色を存分にカメラに収め、帰りの峠を下っていた… 「まだ時間あるし、遠回りして帰るか…」 今住んでるアパートにはあまり帰りたくなかった… 壁が薄いから隣の声は聞こえるし 隙間風は半端ない おまけに電車の揺れと音… かと言ってマンションなんて手が届かない 写真家って言っても好きなモノを撮ったりしてるだけだから コンビニのバイトと変わらない…… 「………あ?何だ?…ありゃ」 猛スピードの景色の中で何かが視界に入った バックして確認するとアパートみたいな…ペンションみたいな建物に俺は不思議と惹きつけられた 「イイ感じだな」 俺は1枚写真を撮ってからGPSにこの場所を登録した。 何かが始まる そんな気がした まるで… そう、まるで… 運命のように感じた。 ‐‐‐ 数日後 俺は検討もせず、すぐにあの建物に入居 荷物を1度ギュッと握りしめてから扉を開けた………   end   【7シェア】    
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