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門が開くと、少し離れたところに誰かが立っていた。
「副会長イベントきたー」
「初めまして、僕は生徒会の副会長でお二人の案内役の神田慶士です。
よろしくお願いします」
「ご丁寧にどうも。
編入生の仙道孝助だ、よろしく」
「剣崎智明ですー」
先に挨拶をしてくれた副会長は、将来的には営業に向いてそうな感じの物腰の柔らかさだった。
「にぃ、副会長イベントは?」
「常識的に考えたらあれはやっぱり副会長に失礼だから俺には出来ない。
ごめんなトモ」
ここに来る前、トモに詰め込まれたよく分からない知識によると
[嘘の笑顔を指摘する]という行動に出ないといけないらしい。
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