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ったく…
9時だとしても
俺は入学式なんて
行きたくねーっつの
サボるつもりだったのに
なんでこんなめに…
「うーぬ」
しかめっ面で
油揚げを見つめる
「なーにやってんのよ気色悪い」
あ、姉貴に言われたかないよな…ペチャパイだし…
ペチャパイ…
「なぁこの油揚げ、姉貴に似てるよな。ペチャパイなとこ…」
最後までいい終える
前に姉貴のクリティカルヒットが俺の溝に飛んできた。
「勇もちーちゃんも
ちゃっちゃと食べなんし」
俺の糞ババ…
いや、母さんは普段はおとなしい。はっきり言って美人だし…非常に残念だ
という俺の哀れみの目を
察したのか
母親からあるまじき殺気
オーラが見えてきた
「あれ、おかしいな
俺早く学校に行かないとヤバ…」
またもやいい終える前に
母親にアッパーカットがきたが避けたため、ギリギリセーフってとこか
「逃げんな勇!いますぐ母親様に膝まずけ!」
どこまで追いかけてくんだよ!つーか近所に聞こえるからやめてくれまじで!
━━━━ドン
いってー…
「わりぃ、よそ見してて」
「ちゃんと前見てあるけよ、お前見かけねー面だな?ちょっとケンカしよーぜ」
お…ケンカしてーけど
入学式前にケンカか…
時間の無駄だな
「やだよ、お前弱そうだし。」
「んだと?!」
「まあぶつかったのは悪かった。じゃあ急ぐから、また後でケンカしよーぜ!」
これでよしっと、あんま騒ぎわおこしたくねーしな。
ガシッ
は?
「ちょっと待てよ」
「逃げんのか?俺が怖いか?情けねーなw」
カッチーン
なんかしんねーけど
腹立つから1発なぐって
から行こう
どーせ遅刻だし
「じゃーするか、ケンカ。逃げるどころか大歓迎だ」
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