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そんな二人のやりとりを見る先ほどの警察官達の中では
「流石・・・雰囲気が違うよね」
「相変わらず殺気が常に感じられるっていうか・・なんつーか」
そんな会話の中に新人らしき警察官が質問を投げかけた
「あのー・・・あの二人組ってそんなに上の人なんですか?制服も俺達と違うし」
「「おい馬鹿か!!!新人でもあの制服の組織名だけは脳みそに刻んでおけ!!」」
当たり前過ぎる事を聞かれてハモるだけでなく驚いて大きな声になってしまった
「あの二人は所謂警察では手に負えない事件を扱う集団の隊員だよ」
「しかも服の色によって階級がある・・・黒が平隊員で白が幹部だ」
「でも・・・潜入捜査の時に白い隊服なんて「わざとなんだよ」
新人の言葉の先が解るかのように返事をした
「あの組織だけは違うんだ・・・自分達を認識させる為にわざと白い服を着て、狙われているんだよ」
白は穢れを知らない
黒は白に染まらないが、白は黒に染まる
彼らは時として、神の判断で自分たちの色を染めてゆく
だがその白き隊服だけは自分達の存在を示す変わらないものなのである
市民の為に自らの命を捧げてこの世界の均衡を保つのが特別な力を与えられた者に対しての対価なのである
彼らにとって戦いの中で浴びた返り血は”穢れ”ではない
むしろ彼らにとってそんな戦いの中で戦い抜いた”勲章”なのである
「神に選ばれし集団により構成された組織・・即ち神選組なんて市民は呼んでいるが、実際あいつらは神に、国に忠実に従い、市民に奉仕する・・・”国の番犬”だよ」
そう・・・彼らは番犬
懸命で忠実で利口で時には獰猛な番犬なのである
だが・・・首輪に繋がれて飼われている状況での話という事を踏まえていて頂こう
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