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カメラを机に置き、彼女が倒れていた現場付近に近付いた
『資料によると足と腕と極めつけに頭に1発で仰向けで倒れていた・・・か』
そう言って壁に目をやると
『"カガリ"・・・?』
「そうだ。所謂ダイイングメッセージってヤツだな」
その言葉に先に反応したのは蒼ではなく志義だった
「へー、すごいっすね。俺漫画以外で初めて現場でみたぜ!ダイイングメッセージ!!!」
案外クールな無口キャラだと思ったらすんごく喋るウザイきゃらかもしれない可能性が出てきた彼、紅 志義
『ったく・・・現場検証になると相変わらずだなお前は』
「だけどよ、彼女はこのメッセージを書く為にわざわざ壁際に逃げたのか?なら別にこんな血の海になるまで逃げ回った後に書くのかよ」
『後は彼女の死亡した時の”姿勢”だな。最後に頭を拳銃で1発ブチ抜かれているのに”仰向け”だという事』
そう言って蒼は銀次に目をやった
『銀次、被害者の検証は済んでいるのか』
「いや、まだだ」
『なら現場検証をした際の写真はあるか』
「それなら鑑識に頼めばデータはすぐ見せれると思うがな」
『それをいま見せてくれないか』
銀次が鑑識を呼び出し蒼にデータを差し出すと
蒼は真っ先に1枚の写真を選び出し見つめていた
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