異世界へ

3/24
前へ
/683ページ
次へ
「……え?……え??」 ワケがわからず、周囲を見渡す。 俺は住み慣れた街中を歩いていたはずだ。 しかし今、俺が立っているこの場所はどうだろう。 周りには木、そして木。 しかも公園や街中に植えられているような木ではなく、もっとこう年期の入った……樹木とでも言うべきか。 まるでゲームやアニメに出てくるファンタジー世界の森の木々である。 前も、後ろも、右も、左も、上も、下も。 全部先程まで俺が歩いていた街中とは程遠い光景である。 とりあえずメディアプレイヤーを停止させ、もう一度周囲を見渡した。 木々が陽光を遮っているせいで薄暗く、視界が悪い。 えっと……どうしよう? とは言え何時までも呆けているわけにもいかない。 こういう時は確か……水場の確保だっけ? うろ覚えの知識を引っ張り出し、俺は行うべき行動を決める。 よし、まずは水場を探すとしよう。  
/683ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7145人が本棚に入れています
本棚に追加