終わりと始まりは突然で

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席だって離れてるし あんま話した事もないのに… 世良くんのこと良く知らないのに どうしてだろう クラクラする…… 「今そんな事言われたら…ころんと…楽なほうへ…行っちゃうかも……」 そういいながら、私は世良君にもたれかかる。 本当は誰かに慰めてもらいたいだけなのかもしれない。 それでもいい。 今は一人でいたくない。 世良君でも、誰でもいいから… 誰かがそばにいて欲しい… 空から降っていた雪が少し止んできて、優しく降るようになった気がした。 ゆっくり、ゆっくりと積もっていった。
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