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帰り道、世良くんとどんな話をしたのか
よく 覚えていなかった……
ただ、世良くんの暖かい手があたしの冷たい手を包んで。
その手さえも、ずっと先生の手だと思い込んでしまう。
そんなあたしがまだ居た。
早く忘れないといけないのに……
気がついたら、家に着いて。
世良くんはいつのまにかいなくて。
ドサッ
制服のまま、あたしは携帯を握りしめて寝そべっていた。
考えるのは、今日別れたばかりの先生。
そして、
一緒にいてくれた世良くん……
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