終わりと始まりは突然で

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「んうっ…ぁ、は……」 外はもう既に暗くて、雪が吹雪いているくらいに寒い日だった。 「ふぁぁっ…、あっ、あぁっ…!!」 授業なんてものはとっくに終わって、ほとんどの部活も終わる時間。 「やっ、あっ、……あっ…!!」 二人だけしかいない教室では、あたしと“彼”が愛し合う音が響いていた。 「あっ…、はっ……んっ」 あたしはただ喘ぐばかりで、その行為に満たされていた。 そして、快感を覚える。 そんなあたしの耳元で、“彼”は呟く。 それはとても切なくて。 こんな時に聞きたくない言葉だった。 「こーゆーの……、これで最後にしよう……」
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