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「だ……っだめだよ……っ凄い大雪だよ……?本当に風邪ひく……」
外は大雪。
もはや、明日の学校は休校しちゃうんじゃないかってくらいに降り積もってる。
そんな中、世良くんは私あたしの家に来るって……逢いたいって言ってくれる。
嬉しいけれど、でも風邪引いちゃうよ……
『オレが……そうしたいんだ』
え……?
『辛い時は一人で泣くなよ。オレ……ずっと見てたんだ……。いつも放課後、高月が誰もいなくなった教室で一人で泣いてンの……』
世良くんは、全部見てたの……?
三好先生と放課後、誰もいない教室で会って。
他愛も無い話したり、笑いあったりして。
時には肌を重ねあった時もあった。
でも、先生と離れる時だけいつも虚しくて……切なくて……
「あたしなんて単なる遊びなんだ」って思ったら悲しくて……
気がついたら先生と別れたあと、誰もいなくなった教室で泣くのが普通になってた。
それを……見られていたなんて……
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