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「貴方は、健やかなるときも、病める時も愛し続けることを誓いますか？」
「誓います」
先生の結婚式は、とっても素敵だった。
教会の後ろの席の方から見る先生の姿は、本当に幸せそうに笑っていた。
先生の奥さんも、とても綺麗な人で。
真っ白でフリルがたくさんついたウエディングドレスは、奥さんを一番に輝かせていた。
先生の隣で、頬を染めながら口を緩めていた。
「いつか、こんな結婚式を挙げることが出来たらいいな...」
そんなあたしの小さな呟きは、海斗に聞こえたかな。
ううん、聞こえなくてもいい。
いつか、この真っ赤なヴァージンロードを海斗と一緒に歩きたいという夢ができた。
「おめでとー！」
「三好くん！これからもよろしく！」
先生の友達らしき人が、順に言葉をかけてゆく。
フラワーシャワーを浴びる二人の姿は、もうこの場にいる誰もが認める夫婦。
先生なら、きっとその隣にいる人を幸せにできるはず。
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