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「うっ……ううっ……先生っ……!!」
先生を失った痛みが大きかった。
「先生っ……!!ううっ……ふっ……」
一度流れ出した涙は、全く止まることを知らない。
ずっと、靴箱の前で佇んでいるあたし。
…誰もいないのが幸いだったのかもしれない。
「……っ……ううっ……うわぁぁっ……」
先生が大好きだった。
いつもあたしの側にいてくれて、
いつもあたしに笑顔を向けてくれて、
いつも安心させてくれて、
いつも…愛してくれて…
もうお別れの時だったなんて信じたくない!!
あたしは…まだ…先生が好き。
大好き
最後に言えなかった言葉……
「高月……?」
そんな絶望に満ちたあたしに、誰かが声をかけた。
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